朝の7時から夜の7時まで、私の1日はほぼ工場の中で終わる。通勤時間や残業を含めれば、12時間以上も会社に拘束されている計算だ。そんな生活の中で「副業のためのまとまった時間」なんて、逆立ちしたって出てこない。
かつての私は、土日に一気に作業しようとして、結局疲れ果てて寝て過ごすという失敗を何度も繰り返してきた。でも、ある時気づいた。製造現場で散々やってきた「工程のムダ取り」と「作業の細分化」は、自分の生活にも使えるんじゃないか。
結果として、現在は月1万円ほどの副業収入を得られるようになった。ブログのPVは月3,000を超え、動物チャンネルを運営しているYouTubeの登録者も210人まで増えた。年間配当金の約26,000円と合わせれば、少しずつだが確実に「会社以外の財布」が膨らんでいる。
なぜ私は「夜の頑張り」を捨てたのか
副業を始めた当初、私は夜21時過ぎからパソコンを開いていた。けれど、これが全く続かない。工場で立ち仕事をして、ラインの改善案を考え、神経をすり減らして帰宅した後に、クリエイティブな文章なんて書けるはずがなかった。
画面を見つめたまま1時間、一行も書けずに寝落ちする。そんな「やってみてダメだった」経験からたどり着いたのが、今の朝型スケジュールだ。
現在の私の朝は5時45分から始まる。出勤前の45分間、ここが唯一の「聖域」だ。脳が一番元気なこの時間に、ブログの骨組みを作ったり、YouTubeの台本を400文字ほど書いたりする。
「たった45分で何ができるのか」と思うかもしれない。しかし、製造現場の改善と同じで、小さなタスクを積み重ねると、3〜4日で一つの記事が完成する。朝の45分を週に5回繰り返すだけで、月に4〜6本のコンテンツが世に出せるようになった。
昼休みの20分は「仕込み」に徹する
12時からの昼休み、同僚たちが談笑したりスマホゲームに興じたりする中、私は20分だけスマートフォンの「Google Keep」を開く。ここでやるのは、記事のネタ出しやキーワード調査だけだ。
午後の仕事が始まる前の短い時間で、完璧なものを作ろうとはしない。夜や翌朝の自分が「何を書こうか」と迷わないための、いわば材料の下ごしらえだ。総務省の調査(令和3年社会生活基本調査)によれば、有業者の「仕事以外」の時間は限られており、こうした隙間の活用が継続の鍵になると感じている。
かつては昼休みに動画編集をしようとしたこともあったが、通信環境や周囲の音で集中できず、結局イライラして終わった。今は「スマホでしかできない軽い作業」に絞ることで、ストレスなく継続できている。
疲れた夜の自分に期待しないルール
19時過ぎに帰宅した後、私の脳はもう使い物にならない。だから、夜の45分間は「考える」作業を一切排除している。
- 作っておいた記事の誤字脱字チェック
- AIツール(Python自作スクリプト含む)を使って自動生成された下書きの確認
- YouTubeのコメント返し
こうした「ルーチン作業」だけをこなす。クリエイティブなことは朝の自分に任せ、夜の自分は工場の検品作業員のような気持ちで淡々とこなすのが、私なりの効率化だ。
Pythonを使ってYouTubeのネタ探しを自動化したり、AIで構成案を作ったりするようになってから、作業時間は週に2〜3時間ほど削減できた。限られた時間で成果を出すには、自分の根性に頼るのではなく、仕組みで解決するしかない。
110分の積み重ねが、1.7ミリオンの資産を支える
私の平日の副業時間は、合計して110分。2時間にも満たない。けれど、これを1年続ければ約670時間になる。
株式122万円、NISAでのオルカン積立(月6,500円)といった私の資産形成も、元を辿ればこの「月1万円の副業収入」が種銭になっている。配当金と同じで、一つひとつの数字は小さくても、積み重なった時の力は馬鹿にできない。
もちろん、この方法が誰にでも正解だとは思っていない。人によっては夜の方が集中できるかもしれないし、もっと効率的なツールがあるかもしれない。投資と同じで、副業も最後は自己責任だ。法律や税制も変わるし、YouTubeのアルゴリズムだって明日には変わっているかもしれない。
それでも、現場で培った「少しずつ、でも確実に改善する」という考え方は、会社以外の場所でも通用すると確信している。
明日の朝、いきなり1時間早く起きるのは難しいかもしれない。でも、目覚ましを15分だけ早くセットし、スマホにネタを一つメモする。そんな小さな「工程改善」から、私の月1万円は始まった。次は、これを月5万円にするための改善案を、明日の朝の45分で練るつもりだ。


コメント