工場での12時間労働を終えてスマホを開くと、証券口座の総資産は170万8,422円になっていた。2026年4月、製造業の現場で工程改善に明け暮れる私の、これがリアルな数字だ。
170万円という数字をどう捉えるかは人それぞれだと思う。でも、残業続きで自分の時間を切り売りしている身からすれば、この「122万円分の株式」が勝手に働いてくれるという事実は、精神的なセーフティネットになっている。
170万円の内訳と、配当金26,000円の重み
私の資産の大半は、約122万円を投じている国内の高配当株だ。3月の配当金は5,942円。年間に直せば約26,000円ほどになる計算だが、正直に言えば、もっと早くから集中して積み上げておけばよかったと後悔している。
製造現場での作業効率化には自信があるが、投資に関してはそうはいかなかった。以前は「もっと儲かる銘柄があるはずだ」と欲を出し、よく分からない銘柄に手を出しては含み損を抱える失敗も繰り返した。今はその反省を活かし、自分が理解できる範囲の銘柄に絞っている。
現在のNISA運用は、つみたて投資枠で「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」に月6,500円。成長投資枠では国内株を中心に月4万円ほどを入れている。なぜオルカン一本に絞ったのか。それは、工場のラインが止まらないよう管理するのと同じで、投資も「管理コスト」を最小限にしたかったからだ。あれこれ悩む時間を、副業やAIを使った自動化の勉強に充てたほうが効率がいいと気づいた。
もちろん、投資に「絶対」はない。金融庁の公式サイト(NISA特設ウェブサイト)などでも注意喚起されている通り、元本割れのリスクは常に隣り合わせだ。それでも、現金をただ銀行に眠らせておくよりは、世界経済の成長に自分の資産を乗せておきたいと考えている。
YouTube登録者210人という「壁」とPythonでの効率化
副業の状況についても、見栄を張らずに書いておきたい。動物雑学を投稿しているYouTubeショートチャンネルの登録者は、現在210人。収益化の条件である1,000人には程遠い。
「PythonとAIで動画制作を自動化している」と言うとかっこよく聞こえるかもしれないが、実際は試行錯誤の連続だ。Vrewなどのツールを組み合わせて、いかに工場の夜勤明けでもコンテンツを出し続けられるかという仕組みを作っている。noteでVrewの使い方記事を500円で出してみたのも、その試行錯誤の一環だ。
「やってみてダメだった」ことは数えきれない。ブログも2026年4月にようやく形になったばかりで、今はGoogle AdSenseの審査を待っている状態だ。15本から20本の記事を書くという目標を立てているが、現場が忙しくなるとつい筆が止まってしまう。
あなたは、限られた時間の中でどうやって新しいことに挑戦しているだろうか。私は「完璧を目指さないこと」をルールにしている。60点の出来でもいいから、Pythonのスクリプトを回して動画を投稿し、ブログを更新する。現場の改善と同じで、小さな「不備」を見つけては修正していく作業の繰り返しだ。
投資と副業、60歳までの「出口戦略」
NISAやiDeCo(イデコ)の制度については、今後も税制改正などでルールが変わる可能性がある。これは厚生労働省や国税庁の発表を随時チェックしておく必要があるが、今のところ私は、iDeCoで月12,000円を積み立て、節税効果を享受しながら60歳を待つ戦略をとっている。
よく「NISAとiDeCo、どちらを優先すべきか」という問いを目にする。私自身は、60歳まで引き出せない制限があるiDeCoよりも、いざという時に現金化できるNISAの枠を埋めることを優先してきた。工場での突発的な出費や、副業で新しい機材やAIツールを導入したいときに、資金がロックされているのは痛手だからだ。
最近、ようやく楽天証券の画面を見るのが楽しくなってきた。最初は100円からの積立でもいいと思う。私も最初は「本当に増えるのか?」と疑っていたし、市場が暴落したときはスマホを閉じて現実逃避したこともある。でも、積立を止めたらそこで試合終了だ。
投資は自己責任。これは使い古された言葉だが、裏を返せば「自分の資産のハンドルは自分で握る」ということでもある。170万円という数字は通過点に過ぎない。月8,000円の配当、YouTubeの収益化、ブログの成長。工場の改善活動と同じように、一歩ずつ、でも確実に数字を積み上げていきたいと思っている。
あなたは、来月の給料日までに、自分の資産のために何を一つ変えるだろうか。


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